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純粋な労働の形

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純粋な労働の形 あるいは新しい働き方 海外のベンチャーチームにジョインして3ヶ月が経った。3ヶ月ってちょっとした節目だと思うから、これまでの所感でも書こうと思う。 ジョイン ジョインの経緯については、このスライドを見てもらえばと思う。 簡潔に言うと、「勉強の発表資料をSlideshareにアップしたんだけど、それを見たCEOから仕事の依頼が来た。」と言ったとこかな。 それ以来、チームメンバーとして東京からリモートで働いている。 雇用に関する書類は基本的にはPDFだったし、給与もSkypeで話し合った額が、毎月きっちり三菱東京UFJの口座に振り込まれている。今のところ問題なしだ。 チーム構成 NDAを結んでいるからあまり詳しくは書けないけど、チームメンバーは6人ほどだ。僕はバックエンド開発を担当している。 チームメンバーのロケーションはかなりバラついている。東京、南半球、中東、ヨーロッパ、アフリカ…本当にバラバラだ。全員がリモートワークだし、それを当然のこととして受け入れている。 たまたま全員男性だ。年齢はベンチャーというイメージとは裏腹に、幅広い。25歳の僕がたぶん最年少。一番上はおそらく40歳くらいだと思われるCEOかな。 コミュニケーション コミュニケーションは主にSkypeだ。定例ミーティングも、仕様を決めるのも、ジョブインタビューをするのも、全部Skypeでのテキストチャットだ。 最初のキックオフこそ、全員でのビデオチャットだったけど、以降は完全にテキストベースだ。多分、メンバーの半数は英語ネイティブではないと思うから、テキストベースのコミュニケーションは嬉しい。 ただ、全員がタイムゾーンが違うことにまだ慣れない。「えーと、あの人は今XX時のはずだから、今寝ているだろうな」とか一々考えるのはちょっと疲れる。どうせなら、人数分の時計を壁に掛けとこうかなと思うくらいだ。 ワークスタイル 僕はフルタイムの正社員としても働いているから、平日の日中は東京にある会社に出社している。 だから、こっちの仕事は平日の夜と週末に行っている。だいたい月に70時間ほどを充てている。 だけど、定例ミーティングは月曜と木曜の13:00に行われるから、その時間だけは一旦会社を抜けることにしている。というか、どうせ昼休憩だから、昼食を食べながらチャットをこなしている感じだ。 それにしても、完全にリモートワークで、働く時間も自由というのは最高だ。 主に自宅で仕事をするんだけど、全く集中を乱されることがない。会社にいるとせいぜい2時間くらいで集中が切れてしまうんだけど、家では集中力の持続が段違いだ。平気で5, 6時間作業を続けていられる。なんだかんだオフィスの環境って、無意識レベルで集中が阻害されているんだろうなと感じる。 ここぞと言うときは、渋谷のコワーキングスペースで作業をする。JR南口のライトニングスポットというコワーキングスペースが、安くて空いててオススメだ。 コワーキングスペースで仕事をする時、「こんな小さな島国の小さなオフィスにいながらにして、世界に散らばっているエンジニアと協力しながらサービスを作っているんだ…!」と感激してしまう。 そして今の気持ち ここからが本題なんだけど、この3ヶ月で働き方に対する考え方がガラリと変わってしまった。 まず何より、こんな働き方があったんだなあと、単純に新鮮な発見だった。なにしろ、今の僕の周りにはこんな働き方をしている人はいない。だから、こういうロールモデルって今までいなかった。 そして感じるのは、この働き方は圧倒的にシンプルということだ。 毎日、ただ働く。チャットで仕様を話し合って、実装をして、テストを書いて、ドキュメントを書いて、定例ミーティングで進捗を報告する。そんな最小単位のサイクルが回っている。余計な雑談やムダな会議、非合理的な仕組みは一切無い。 日本の会社ってウェットで非合理的な部分がある気がしていて、人の気持ちや慣習が優先されてしまう局面が多々あると思う。 でも、グローバルベンチャーの働き方は圧倒的にシンプルだ。会社員生活で巻き起こるありとあらゆる非本質的なことが削がれている。リモートワークの是非、なんてレベルではなく、構成員の結合が疎になっていてムダが入り込む余地が少ない。 労働というのは本来、「何をやってほしい人」がいて、「何かをできる人」がいて、その間の労働力と賃金の交換でしか無いんだよなあと思われる。 もちろん、密に結合した組織の強みってあると思うし、僕が今いるチームだって規模が大きくなってきたら事情は変わってしまうかもしれない。そして何より、非合理的に思える無駄な部分を愛している人はいるし、そういう人は完全にリモート・フリーオフィスな仕事は馴染まないだろうなと思う。結局は個人の好みだ そして僕は今の働き方が結構好きだ。 あと最近気づいて、ビックリしたのが、チームメンバの半数が既婚者だってことだ。グローバル規模のベンチャーチームなんて、バリバリの若手エンジニアばかりだというイメージだけど、実際にはそんなことはなかった。 彼らは、特定の会社に出社すること無く、ずっと好きな場所にいるのだ。主に自宅で仕事をしているらしく、子どもといつでも遊べるのが良いと言っていた。 ワークライフバランスよりもさらに一歩先という感じがする。彼らの人生は、ワークとライフが文字通り同居している。 そんな感じですかね。まあ先のことは分からないし、僕は今一生懸命に新しい環境で頑張り、そして楽しんでいます。 あと、余談なんだけど、UpWorkというサイトが熱いです。世界中のフリーの仕事を取るには、このサイトに登録しておくと良いことがあるかもしれません。 Upwork, the world’s largest online workplaceFind freelancers and freelance jobs on Upwork — the world’s largest online workplace where savvy businesses and…www.upwork.com ランサーズとか、クラウドワークスみたいな国内のサービスは、ちょっと案件が残念だなと感じる。軒並み単価が低い気がするし、「仕事を得る」というそれだけのためにめんどくさいことが多そうで、ちょっと遠慮してしまっている。 それとレバテックにも登録したんだけど自分の希望にかなう案件は0件だった。フリーランスのサイトとうたっているけど、定刻に所定の場所に出社する必要があったりして、それだけがフリーランスの働き方じゃないよなあと思ったりしている。 Source: Medium:Remote Working 純粋な労働の形

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